# 準備 Pythonのプログラミングを始めるために、環境を少し作る必要があります。 といってもやる事は余り特別なことはありません。 1. network(VM)にログインする 2. 開発用のディレクトリを作り、そこでVS Codeを起動し直す 3. Pythonの利用を宣言する このうち1.のnetwork(VM)にログインするは、すでに完了していると思います。2,3の話に移ります。 ## 開発用のディレクトリ作成 開発用のディレクトリを作成します。 ここでは、{file}`~/udp-programming`としておきます。 ```bash mkdir ~/udp-programming ``` 次に、VS Codeをこの開発用ディレクトリで開き直します。 ```bash cd ~/udp-programming code --reuse-window . ``` ```{note} - VS Codeの`--reuse-window`オプションは、すでに開いているウィンドウを再利用するためのものです。 - 場合によっては再度ログインの扱いとなり、パスワードを聞かれることがあります。 ``` ## Pythonの利用を宣言する 本科目でのPythonはuvを使って制御しています。 そのため、Pythonの利用をuvで宣言します。 開発環境に切り替えた後のVS Codeのターミナルで以下のコマンドを打ち込んでください。 ```bash uv init # uvの初期化 uv python pin 3.13 # Pythonのバージョンを3.13に固定 uv venv # Pythonの仮想環境を作成 ``` これでPythonの準備はできました。{file}`main.py`が作成されているので、実行して確認してみます。 ```bash uv run main.py ``` 必要に応じてPythonインタプリタがダウンロードされることもありますが、完了後メッセージが出れば成功です。 ## Pythonインタプリタについて Pythonの開発は、バックエンドでPython自体を開いて作業を行うようになっています。 そのため、Pythonのインタプリタとして『**どこのPythonを使っているか**』が重要となります。 使用しているインタプリタの場所が異なっていると、追加したモジュールが認識されないなどのトラブルの元となります。 そのため、作業前に確認しておきましょう。 自動的にできている{file}`main.py`をVS Code上で開いてみてください。 この時、Pythonのインタプリタを検出している場合は、ウィンドウ右下にPythonのバージョンが表示されます。 ```{figure} images/python-interpreter.png :width: 50% Pythonのインタプリタ状況 ``` この場合は、自動的に仮想環境が検出されたようです。 ですが、選択がうまく行われていない場合もあります。 その場合は、バージョンの所をクリックすると、選択肢が表示されます。 ```{figure} images/python-selector.png :width: 60% Pythonのインタプリタ選択 ``` この中で、`venv`を選べば大抵大丈夫です。